「板の硬さ(フレックス)は聞いたことあるけど、トーションって何?」
実はこのトーション、スノーボードの曲がりやすさ・ターンの気持ちよさを大きく左右する重要な要素です。
フレックスが「縦のしなり」だとしたら、
トーションは横方向のしなり=ねじれ。
この記事では、
- トーションとは何か
- フレックスとの違い
- トーションが滑りに与える影響
- トーションの硬さ別の特徴
- 自分に合ったトーションの選び方
を、雑学も交えながら詳しく解説します。
スノーボードの「トーション」とは?
トーション(Torsion)とは、スノーボードが進行方向に対して“ねじれる硬さ”のことです。
具体的には、
- ノーズとテールが逆方向にねじれる
- 左右でエッジのかかり方が変わる
といった動きに関係します。
わかりやすく言うと、
ターン中に板がどれだけ素直についてきてくれるかを決める性能です。
フレックスとの違いを整理しよう
混同されやすいので、ここで整理します。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| フレックス | 板の縦方向のしなり(踏み込み) |
| トーション | 板の横方向のねじれ(エッジの入り) |
✔ フレックス → ジャンプ・反発・安定感
✔ トーション → ターン導入・操作性・エッジコントロール
どちらも重要ですが、
「曲がりやすさ」に直結するのはトーションです。
トーションが滑りに与える影響
① ターンの入りやすさ
トーションが柔らかい板は、
- 進行方向側のエッジだけが先に噛む
- 板が自然に回り込む
ため、
ターンのきっかけがとても作りやすいです。
初心者が「曲がれない」と感じる原因の多くは、
トーションの硬さが合っていないことも関係しています。
② エッジコントロールのしやすさ
柔らかいトーションは、
- 細かい操作がしやすい
- ズラし・コントロールが簡単
一方、硬いトーションは、
- エッジ全体が一気に噛む
- 高速域でもブレにくい
という特徴があります。
③ カービング性能との関係
カービングでは、
- ターン前半:ノーズ側エッジ
- ターン後半:テール側エッジ
と、エッジの使い分けが重要になります。
トーションが適切だと、エッジが段階的に噛み、
気持ちいい円弧を描けるのです。
トーションの硬さ別特徴
ソフトトーションの特徴
✔ ターンが簡単
✔ 低速でも操作しやすい
✔ 逆エッジになりにくい
向いている人
- 初心者・初級者
- グラトリ・地形遊び
- 楽に滑りたい人
ミドルトーションの特徴
✔ 操作性と安定感のバランスが良い
✔ オールラウンドに使える
向いている人
- 初級〜中級者
- フリーラン中心
- 1本で何でも楽しみたい人
ハードトーションの特徴
✔ 高速でも安定
✔ エッジグリップが強い
✔ カービング性能が高い
向いている人
- 中級〜上級者
- 高速カービング
- しっかり踏み込める人
トーションは板のどこで変わる?
最近のボードは、
- 足元は硬め
- ノーズ・テールは柔らかめ
といった、部位ごとにトーションを変えているモデルも多くあります。
これにより、
- 操作しやすい
- それでいて安定感もある
という、非常に完成度の高い滑りが可能になります。
初心者はトーションをどう選ぶべき?
結論としては、
✔ 柔らかめ〜ミドル
✔ 扱いやすさ重視
✔ 「楽に曲がれる」感覚を優先
トーションが硬すぎると、
- 曲がりにくい
- 無理な体の使い方になる
- 上達が遅れる
こともあります。
まとめ|トーションを知るとターンが変わる
スノーボードのトーションは、
- ターンのしやすさ
- 操作感
- カービングの質
を左右する、非常に重要な性能です。
✔ 曲がりやすさはトーションで決まる
✔ フレックスとセットで考える
✔ 今のレベルに合ったトーションを選ぶ
エッジ・ソール・ワックス・形状・フレックス・トーション。
これらを理解すれば、
スノーボードは“操作するスポーツ”として一気に面白くなります。
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