「速く読む」「早く終わらせる」人の共通点は“目的にフォーカス”していること
あなたのまわりに「速読ができる人」や「仕事が早い人」はいませんか?
彼らが共通して実践していること、それは“目的に集中している”という点です。
たとえば本を読むとき、何となく読み進めるよりも、「〇〇の情報が欲しい」「この章だけでOK」という明確なゴールがあると、一気にスピードアップしませんか?
実はこの「目的にフォーカスする力」が、情報処理のスピードと正確さを飛躍的に上げてくれるのです。
なぜ目的に集中すると速くなるのか?【脳科学・心理学的にも裏付けあり】
● 情報の“フィルタリング機能”が働く
私たちの脳は、すべての情報を処理しているわけではありません。
認知心理学によれば、「必要な情報だけを選別し、不要な情報を無視する」選択的注意(Selective Attention)という機能が働いています(※1)。
つまり、目的が明確なときほど、“今必要な情報”に意識が集中しやすくなるのです。
●「目的思考」が脳を活性化する
ある研究(※2)では、明確な目標を設定したグループのほうが、設定しなかったグループよりも作業スピード・正確性ともに高い結果が得られました。
これにより、目的意識を持つことはモチベーションだけでなく、実際のパフォーマンス向上にも繋がると証明されています。
【読書編】速読したいなら「何のために読むのか?」を意識せよ
✔ 読書前に「この本から何を得たいか?」を考える
例:
-
課題レポート用 → 関連章だけ読む
-
ビジネス書 → 実践できるノウハウ部分だけ抽出
このように目的が明確になると、全ページを読む必要はありません。
✔ 検索読みを活用しよう
読みながら「自分の問い」に答えてくれる部分を探す“検索型読書”がおすすめ。
これは論文の精読やビジネスシーンで特に役立つ手法です。
【仕事編】タスクが早い人は「ゴール」から逆算している
✔ 最終的な成果物をイメージする
資料作成・報告・調査など、どんなタスクでも「誰に」「何を」「なぜ」伝えるのかを明確にすることで、ムダな寄り道がなくなります。
✔ 優先順位がクリアになる
目的が定まれば「今やるべきこと」が一目瞭然。
ToDoリストも迷わず整理でき、仕事のスピードと質がアップします。
目的にフォーカスするための具体的テクニック
テクニック | 解説 |
---|---|
📌 5W1Hで目的を言語化 | なぜやるのか、誰のためかをはっきりさせる |
📌「終わった状態」をイメージする | 完了後の成果物や感情を想像する |
📌 目的メモを目に見える場所に貼る | 作業中に迷ったらすぐ確認できる |
まとめ:フォーカス力は最強の時短術!
「速読できる人」「仕事が早い人」は、特殊な才能の持ち主ではありません。
共通しているのは、“目的にフォーカスする力”を鍛えているということ。
ぜひ今日からあなたも、何をするにも「何のためにやっているのか?」と問いかけてみてください。
それだけで、読書も仕事も、これまでの倍以上のスピードで終わるかもしれません。
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※1:Cherry, E. C. (1953). “Some experiments on the recognition of speech, with one and with two ears.”
※2:Locke, E. A., & Latham, G. P. (2002). “Building a practically useful theory of goal setting and task motivation”
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